みやべえの雑記モノガタリ

旅・湯・酒・音・祭をこよなく愛するアラサーのモノガタリ

好きな人の集中治療室に入りたかったら結婚しましょうというおはなし。

はろー。

先週末、先輩夫妻と新宿のディープな焼き鳥屋で飲み明かしていたところ、お酒のせいか話題がお互いの結婚生活やらなんやらこしょばゆい系の話の流れに。

先輩に、「みやべえはなんで結婚しようと思ったの?」と聞かれたので

「結婚てなんだろーって考えてた時に『万が一事故や急病で倒れてICUに入らなきゃいけなくなった時、家族以外は病室に入れないから、もし結婚しなかったら俺の死に目に会えないんだよ』って言われて、そりゃやべぇ!って思ったからです。」

と素直に答えたら全く共感されなかったみやべえです。

 

でも真面目な話、今の私には、究極そこだと思うんです。結婚する事で得られる大きな差。

 

一昨年の年末、当時の彼(今の夫)にプロポーズされたので即答でOKしたら、「え〜もう少し考えてYO~軽いYO〜」とまさかのOK差し戻しK.Oをくらい(ここはあまり深くふれませんが)、お正月に帰省した下諏訪の温泉につかりながら「結婚てなんだべ」と真面目に考えました。

 

だって大好きな人に結婚しようって言われたんですよ。嬉しいじゃないですか。ご家族もそれはもうさばさばしていい人達でむしろ申し訳ないくらいだし、働いてるし、ざわっ…ざわっ…な感じの人でもないし、そりゃもうオッケーいいよ!!って即答でなるじゃないですか。

なのに、もう一度良く考えろと。

これはあれか。

好き以外にも何か理由が必要なやつか。

結婚……結婚……けっこん……

フランスでは事実婚が多かったり、イスラム社会では一夫多妻制があったり、日本でも諸事情による内縁の妻があったり、(結婚じゃないけど)「結婚」って言ってもいろんな形がある昨今。

そりゃわざわざフランス式にしたりこれから改宗したりする必要はないとは言え、周囲に認められるからとか、堂々と一緒に住めるからとか(うちは同棲禁止だったので)、名前が変わるからとか、それ以外で結婚という形をとるもっと根本的な理由ってそういえばなんだろう…?

結婚という制度って…なに……?

と結婚の原点を考え始めたら、どんどん迷路にはまり込んでしまい、新年早々婚約もしてないのにマリッジブルー風味という意味のわからない状態に陥りました。

 

そんな時。

同い年の昨日まで普通に連絡を取っていた友人がいきなり急病で亡くなるという、身近な人の予想外な死が立て続けに起きました。

いやほんとに人っていつ死ぬかなんてわからんのだなと。

死んでしまったら、もうどうしようもないんだなと。

悲しいというよりも、そこに存在していたものが消えて無くなるという危うさに、目の前を歩いている人がストンと穴に落ちて消えてしまうような、あると思っていた地面がない崖っぷちに立っているような、とても心細い気持ちになりました。

 

今思うと、かわいそうなのは彼です。

正月が明けてプロポーズの返事を再度聞こうと緊張しつつも会ってみたら、「結婚制度の意義がわからない…」とか「人はいつ死ぬかわからないよねはぁ…」とか呟く死んだ魚の目をした彼女が来るわけです。

呆れるか怒るかしてもいい感じだったところ、一通り私の話を聞いた彼が言ったのは前出の『でもさ、万が一俺が事故や急病で倒れてICUに入らなきゃいけなくなった時、家族以外は病室に入れないから、もし結婚しなかったら俺の死に目に会えないんだよ』って言葉でした。

そっか!

そうだよね!!!

それはいやだ!!!

結婚制度と喪失感の奇跡のマリアージュ。

結果、すったもんだあった挙句差し戻しを食らう前よりもだいぶ納得して結婚させてもらうことができました。結婚て式を挙げるまではペロッと紙出すだけだからあんまり実感がないけども、勢いじゃなくてちゃんと考えられてよかったな(あたりまえだ)、と思います。

 

予想外のことなんて避けられないんだから、自分も含めどっかでなにか起っちゃう時は起っちゃうもんだと思いますが、特に私の旦那さんはお仕事の関係で

f:id:miya-be:20150305170922j:plain

こんなとこや

f:id:miya-be:20150305171033j:plain

こんなとこや

f:id:miya-be:20150305171058j:plain

こんなとこにしょっちゅうドナドナドーナーと数か月出稼ぎに出てしまう人なので、『どっかでなにか起っちゃう』確率がちょっと高いこともあって。別に構えているわけではなく、一緒にいられる一日を本当に大切にしなくちゃなーと思ったのです。

 

数ヶ月おきに一緒に暮らすというちょっと変な形の新生活ではあるものの

一緒にいるときは、極力共有の時間を作れるように優先して

離れているときは、次会う時にお互い何か1つでも成長したり魅力的になれるように

それぞれ集中して自分と向き合う時間をつくる。

夫であるとともにある意味ライバルにも心強い戦友にもなれる感じになりました。

ちょっと寂しいという代償はあるけども、お互い目指したいものがある時期はずっと一緒にべったりいるよりも、くっついたり離れたりしている時間がある方が私達にはちょうどいいのかもしれないと思っています。 

いろんな形があるから一概には言えないけどね。

タイミングが合わないとどうしょうもないことだってあったけどね。

 

もし結婚しようかな~でもこの人で決めちゃっていいのかな~と思う人がいたら、「その人が死にそうな時そばにいられないとしたらどう思う?」って自分に聞いてみたらあらぬ方向から答えが出るかもしれませんよー。

 

ではでは。

f:id:miya-be:20150305171606j:plain

この絶対カメラ意識してポーズとっている面長ヅラのシカ、好き。

 

読んで頂きありがとうございます。

よっしゃ私も結婚しよーかな!と思ったらぽちっとお願いたします。

にほんブログ村 OL日記ブログへ
にほんブログ村